今回の絵本の紹介は、風木一人さんの『ながいながいへびのはなし』です。
“どのくらい ながいかというと それはもう たいへんなもので……”
という文から、物語が始まります。
とんでもないくらい長い蛇がいるのですが(頭は昼間で、尻尾は夜間の国にいるような)、頭の部分と尻尾の部分が独立した考え方を持っています。
ある日、しばらく会っていない頭の部分と尻尾の部分が、お互いに無事なのか心配になってきます。
誰かに、いじめられていないだろうか?
怪獣と決闘していないだろうか?
気になり出すと、もう不安で仕方がありません。
頭の部分は、尻尾に会う為に、大慌てで引き返します。
尻尾は、頭の部分に会う為に、大急ぎで移動します。
最後は、お互いの無事が確認できて大喜びで終わります。
同一ページに、頭の部分と尻尾の部分の現在の状況が載っていて、比較して見ることができるので、面白いですよ。