ニョロンとケロン

主にペットのヘビとカエルのお話です。

再受診(ヘビ)

昨日、ヒバカリの『ひばり』を連れて再受診してきました。


4時から夕診が始まるのですが、4時ちょうどに病院についた時点で、待合いはいっぱい。車の中で待っている人もいました。


診察室は2カ所あり、それ以上の数の獣医さんがいるので、検査等で連れて行かれる犬・猫達を眺めて時間を潰していました。

猫は鳴くコもいましたが、比較的おとなしかったです。



犬は、個性がありました。

飼い主の足の間で、平然と座って待っているコ。

誰かれ構わず『撫でて』と、人を見るたび尻尾を振って寄っていくコ。

怯えて尻尾をお股に挟んで、上目遣いで辺りを見回すコ。

ただひたすら鳴き続けるコ。


いろいろタイプが分かれている犬達でしたか、一つだけ共通する事がありました。


先に、診察か検査で連れて行かれたコが、

「キャイ~ン!」

と悲鳴をあげると、みんな一斉に声がした方を向くのです。

こんな声を聞いてしまうと、診察待ちのコは、きっと不安になりますね………







その病院では、爬虫類は院長先生しか診ませんが、6時前には『ひばり』の番がきました。

まずは、小さなケースに入れたまま『ひばり』を観察します。

前回に比べて変化があったかどうか聞かれ、開口呼吸が目立つ事を伝えました。

それと、食欲はある事も伝えました。

ちなみに、ここ数日の『ひばり』の食事量は、

5月18日 メダカ6匹
5月19日 メダカ13匹
5月21日 メダカ17匹
5月23日 メダカ6匹・ドジョウ1匹
5月25日 メダカ13匹
5月27日 メダカ6匹

………です。

それを聞いた先生は、考えてしまいました。

普通、症状が悪化するに反比例して、食欲は落ちる筈だけどね、と。


そこで、普段『ひばり』を見ていて気になっていた事を問いかけてみます。

「このコ、頻繁に鼻をこすりつけているんですけど、鼻づまりなのか脱皮不全でしょうか?」

前回、分泌物が少ないけど肺炎になりかけているのかもしれないと言われ、抗生剤を貰って飲ませていました。

呼吸が酷くなっていく割には、口の中は綺麗なのです。


先生は、嫌がる『ひばり』を持って顔を覗き「このヘビ、鼻が無いね」と一言。


もともと鼻が無いの?と聞かれ、ビックリした私は、逆に「鼻が無いヘビっているのですか?」と質問返しをしてしまいました。


先生、よ~く見てください。

鼻っぽいのがあるでしょう?


もう一度、『ひばり』の顔を見る先生。

「あ~、詰まっているっぽいね」

そう言って、鼻の上に点鼻薬を垂らします。

垂らされた点鼻薬は、いつまでもそのままでした。

「完全に塞がってるわ、これ」

正常なら、鼻から吸い込まれていくそうです。

もしかすると、肺炎では無く鼻炎かもしれない……

鼻が詰まっているから、開口呼吸をしているのかもしれない……

そうだとすると、鼻づまりさえ治れば元に戻るはず…………


でも、こんな小さなヘビにはどうやって処置しようかと、悩みに悩みました。

普通のヘビなら、口を開けて上顎から鼻に向かって通気したり、針やピンセットで直接詰まったものを取り出すそうです。

『ひばり』の口の中を見ましたが、とても通気できる大きさではありません。

一番細い、手術用のピンセットで鼻に詰まった物を取ろうとしましたが無理でした。

その間中『ひばり』は大暴れ。

頭をブンブン大きく振って、診察拒否の意思表示をしています。

それを動かないように押さえるのが、とても難しい。

「小さすぎて、首折ってしまいそう」

先生、そんな不吉な事は言わないで…………


結局、処置は諦めました。

脱皮時に、鼻の中も取れるかもしれないので、それに期待する事になりました。

効果があるかどうかわからないけど、点鼻薬を出しましょうか?と聞かれ、一応もらってきました。


あと、肺炎の疑いは否定できないので、念の為、内服は続けてほしいとの事。




小さなヘビの肺炎は、ほぼ絶望的ですが、鼻炎なら少しは明るい未来が見えてきます。


どうか、治る病気であってほしいです。

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お疲れさまでした。