長文です。
うらは、15gという小さな身体にも関わらず、気の強いヘビでした。人を見るとすぐに威嚇体勢をとり、絶対に顔をそらせませんでした。
触られたくないため、真冬にもかかわらず水入れに逃げ込み、水中から出てこなかったこともあります。
大きな生き物である『人間』が怖いのだと理解し、掃除と餌やり以外はハンドリングもせずに、そっとしておきました。
飼育してから気付いた点が、3つ出てきました。
・食欲はあるが、よく吐くこと。
・フンをする間隔が長いこと。
・フンが常に下痢であること。
吐くことについては、ピンクマウスを小さく切って、少量ずつ与えることでなんとか解消できました。しかし、フンは変わらないまま。ベビーなのに20日に1度くらいしかしなくて、しかも“イカスミ状”の真っ黒で粘りある水様便。非常に強い刺激臭もします。
でも、食欲はあるし、元気に動き回っているので『ストレスでお腹をこわしたのかな?』程度にしか考えていませんでした。
1年を経過した頃、うらは急激にペットスネークらしくなりました。触れても平気、逆に手を出せばその上に乗ってくるまでになりました。
でも、下痢は一向に良くなりません。
さすがにこれはストレスではないだろうと思い始め、フンと管理手帳を持って病院に行きました。
【ヘキサミタ症】
すぐに原因がわかりました。
ヘキサミタ科原虫寄生を原因とする寄生虫症で、オカメインコやカメがなりやすい病気とのこと。一般にヘビは持っていたとしても発症はしないんだけどねと獣医さんは言います。ただ、コーンスネーク等のペットスネークは、新たな品種を作ろうとして、無理な掛け合わせをした結果、弱い個体が産まれてくることがある。その弱い個体の1匹が、うらだということです。確かにゴースト自体も流行りましたからね。
10回分の薬をもらい、それからのうらの食事は薬のトッピングが付いたものになりました。匂いで嫌がるかもと心配しましたが、きちんと食べてくれました。
1ヶ月程過ぎ、フンを持って、再検査に。まだまだ固形には程遠いですが、水様便ではなくなりました。
検査結果は、良好です。ヘキサミタの駆除はできているとのことでした。ただ、まだお腹の調子が悪いため、整腸剤を貰うことになりましたが、次回の受診はしなくてもいいよ、と。
今思えば、売られていた時から、既に感染していたのだと思います。それだから値引きされた《商品》だったのでしょう。
バンバン脱ぐひなたとは違い、脱皮回数も少ない『うら』。
下痢が長く続いた為に、身体が大きく成長しなかった『うら』。
おかしいと気付いていたにも関わらず、ストレスのせいにしていた『自分』。
本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
(しかも最近は、頑張って産んだ卵を、バカ飼い主にダメにされるし・・・)
でも・・・・・・
5年前のあのペットショップにラベンダーのメスがいなかったから、うらに会えた。
ヒバカリの時に悩むことが起きたから、目的以外のうらを飼うことになった。
そう思うと・・・・・・
世の中って、本当に不思議で面白い。
だから・・・・・・
全ての出来事に『感謝』です!