昨日病院から帰ってきて、今までずっと『あかね』のお家の下でふてくされていた『はとば』ですが、またしても、他蛇が食べているごはんのニオイにつられて姿を見せてくれました。
食欲はあります。
ですが、末っ子の『あずき』と同じサイズの小さなマウスに切り替えました。←獣医さんには、サイズ変更は意味ないと言われましたが、ささやかな抵抗です。
『はとば』の主な受診理由は、
・脱皮不全
・排泄困難
でした。
首回りに残っていた皮は、すぐに取り除けましたが、やはり下腹部に大問題がありました。
実際に体の中を見たわけでは無いので、超音波検査とレントゲン写真での《考えられる病因》を列挙していただきました。
まずレントゲン写真では、『はとば』の骨の変形が4カ所見られ(これは外見からでもわかります)、それらが成長に伴って、何かしらの神経に悪影響を及ぼしている。←高さがある所からよく落ちてきて移動してくるのは、このせいかも?
触診では、明らかに膨らんで異常な下腹部が、レントゲン写真では映らない→膨らみは便秘ではなく、〔何かの組織〕の可能性。
その〔何かの組織〕の可能性候補は、
・腸の異常(腫瘍または、壊死した細胞の塊等)
・腎臓の異常(腫瘍等)
どちらにしても体の中を見ないうちは、あくまでも“可能性”で、実際は、もっと予想外の事になっているかもしれない。
……で、
もし治療をするとすれば、
まず体を切らない内視鏡から始める。それには、腸内洗浄をしてカメラを入れる。
・そこで腸に異常があれば→その部位を切除するのが基本だけど、ヘビの腸は、ほぼ体長と同じなので異常範囲によっては無理がある(終了)。
・異常が無ければ→腎臓疾患の疑い(恐らく、母親と同じ目に合う)
治療をするにしても、治るかどうかは現時点ではなんとも言えない。でも、何もしなかったら、いずれ糞詰まりで餌を食べなくなり、尿毒症で死んでしまう
……でした。
これね、以前の私なら、回復の見込みがあれば、いくら高額でも手術を受けさせました。
でも、前回のこの子の母親の件で私も学習しました。
よほどの成功率が見込めない場合は、ただヘビに恐怖と苦痛を与えるだけのものだって事を。
この子の母親には、本当に申し訳無いことをしました。
死亡退院し、冷たく固まった体には、想像以上の長さの手術跡があり、入院中に病院から麻酔が切れて暴れ出したと言う電話連絡を思い出し、「こんなの当たり前でしょ!!」と、涙しましたからね。今でも思い出すと泣いてしまいます。
これからどうするのかと言うと、
動物愛護の精神でいけば、本来は“最適な獣医療”を受けさせなければなりません。
でも私は、
今まで通り自宅で、今まで通りのお世話で『はとば』と暮らしていく事を決めました。
『はとば』は今年の11月5日で、満5歳になる青年ヘビです。
でもこれで、長生きはできない事だけははっきりしました。もともと短命だろうなと言う予感はありましたが…
これからは、どれだけ長く生きるかではなく、“どれだけ幸せに暮らせるか”がポイントになります。
排泄ができなくなれば、お別れの時がすぐそこまで迫っているという合図になります。
今はまだ、時間は掛かりますが出すことは可能です(レントゲンにも写っていなかった)。
食欲もあります。
次も脱皮不全を起こす可能性はありますし、もしかすると、脱皮自体しなくなるかもしれません。
今の状態での私のわがままは、自分で【看取りたい】です。
最悪、治療しないことによって『はとば』が苦痛に耐えられないような状態になったとしたら、
私は、病院に安楽死をお願いするかもしれません。